今年は10日遅れ
八重唐梅(やえとうばい)は4分先、蝶の羽二重は2分、飛梅、小梅、白加賀、思いのまま、塒出錦(とやでにしき)などは咲き始め
梅の品種を特定するのは難解。八重唐梅も八重寒紅と区別がつけにくい。「思いのまま」に至っては、当社でそう呼ぶだけであって、実は一般的な「思いのまま」とは別種。おそらく真鶴か鶯宿(おおしゅく)かと思われる。
ただし、何かしらの由縁があって「思いのまま」と呼ばれるようになったとすれば、神社の場合「一社の故実」という都合の良い言葉があり、つまり「その神社内でだけ通用する規則」のようなもの。
だってそうじゃないですか。境内の木がバカでかくなると、いつしか参拝者たちは「御神木(ごしんぼく)」と呼ぶようになって手を合わせるもんだから、神主も仕方なく必要かなという気になって注連縄(しめなわ)なんか張っちゃうから尚更定着して、あげく「伐ったらバチがあたる」なんてことになり、台風かなんかで建物を破壊することもある。木もその気になっていたかもしれないが、いつか倒れるのだ。梅も然り。
きっと自分は「思いのまま」だと思っている。誰がどう言おうとそうなんだ!一社の故実ってやつだから…。