梅便り 弥生10日

再来週あたりに桜の開花予想が出ているようです。境内ではようやく最後の梅「楊貴妃」が咲き始めました。今年は時ならぬ重い雪で蝶の羽重ねと青軸系の月影が倒れてしまいました。どちらも枯れてしまうようなことはありませんが、来年はきちんと備えるようにします。どちらも1品種1本ずつしかない梅ですから、大切にしなければ、そして東京の雪はごくたまにしか降らないからこそなめてはいけませんね。
出世稲荷社脇の山茱萸(サンシュユ)も開ききりました。花の脇から若葉が吹いてくるころにはすっかり春でしょうね。

梅便り 令和6年如月20日

異常に温かい日も今日までで、今晩からしばらくは冬に逆戻りするそうです。
この暖かさで豊後系の梅もちらほらほころび始めました。
塒出錦や白加賀は最盛期です。それでも今年は昨年の猛暑の影響か、
花数が少ないように感じます。殊に一重の梅に顕著です。四季はきちんと巡ってくれないと

蝶の羽重ね

、いろいろなところに影響が出ますね。地球規模の治療が必要なんですね。

満月枝垂れ

塒出錦(とやでにしき)

梅便り 令和六年如月

令和2年以来の節分祭がにぎやかに執り行われ、気温は低かったものの風がなく、日差しが心地よい好天にも恵まれました。延べ1500人くらいの参拝客で賑わい、豆と共に福を分ける年男年女も張り合いがあったことでしょう。
温暖化、暖冬と騒がれているわりには、節分の二日後に突然の大雪警報。雪に弱い東京圏は、鉄道とバスが止まり、主要道路も通行止めにしたりと大慌て。それを地方出身者が「この程度で」と揶揄する報道をしばしばに耳にしますが、恥ずかしいどころか思慮の浅い発言と笑ってしまいます。頻繁に大雪に見舞われるところと違って、めったに降らない雪のために、大きな予算は立てられないだけのことです。
ただし、困ったことに当社ではまた梅が倒れてしまいました。すでに造園屋さんにお願いしてありますが、嘘のように晴れた空に塒出錦と小梅が咲き誇っている隣には、いつもなら並んでいるはずの月影がなく、幹がねじれて裂け、自立できなくなっています。数年前にも同じように倒れましたが、まだあの時の傷は完治していなかったようです。梅は強いから大丈夫と信じて、また庭師さんに治してもらいます。当社も、雪対策の予算は考えていませんでした。

梅便り 令和6年睦月15日

3000年周期の地殻変動が正月元旦に起こるなんて、自然とは時に残酷過ぎます。私も平成28年に氏子旅行で能登半島の神社や観光地を巡りました。金沢、兼六園、白山比め神社、気多大社、塩田、白米千枚田、輪島朝市、珠洲、射水神社、氷見漁港など、訪れたほとんどが被災してしまいました。能登・新潟地方の早期復興を祈るばかりです。
早咲きの梅がほころび始めています。すぐ近くでは蝋梅も競うように咲いていて、2月の旧七草の頃には温かい日も増えてくるでしょうか。どこよりもまず被災地の厳しい冬が早く終わってくれるとありがたいです。

 

梅便り 令和5年弥生23日

桜が満開を迎える頃、梅は花が枯れると産毛に覆われた実を育んでいます。追いかけてくる新緑に紛れるのももうすぐです。WBCの報道に紛れるように、まるでこっそりウクライナを訪問した首相。注目度が低いタイミングでの訪問は、岸田首相らしくないと感じました。花見宴会も解禁されましたが、日本は浮かれてて大丈夫なのでしょうか。なんだかもやもやします。

梅便り 令和5年弥生8日

とうとう桜の開花予想の話題が出るようになりましたから、梅の季節は終わりが近づいています。満開になっているのは鳥居脇の「思いのまま」と御祭神縁の「飛梅」。社殿脇には5分咲きくらいの「満月枝垂れ」。ようやく咲き始めたのは「楊貴妃」です。梅ではなくミズキ科ですが、出世稲荷社脇の「山茱萸」も満開です。冬と春を繋ぐように咲いてくれる梅や山茱萸に感謝です。