梅便り 令和七乙巳年如月十六日

残念ながら今年も花粉症の時期になってしまいました。例年より多いという予報です。特に重症のかた、喜べない春の使者ですが、頑張りましょう。私もしばらくは鼻声の祝詞になりますがご容赦ください。
小梅や白加賀が見頃となり、天神様に縁の深い飛梅(とびうめ)も少しずつ花を増やしています。日々少しずつほころんでくる梅が、暖かな春へのカウントダウンのようですが、梅の下のみつまたもふかふかの蕾がほどけてきています。まるで伸びをするように、草木も目覚め始めています。

梅便り 令和七乙巳年如月九日

うっかりしていたら次々にほころんでいました。
もう50年以上前、若木の頃に奉納された当社の「思いのまま」は、
八重咲で花単体や花びらだけが赤くなる品種の思いのままと違い、花は一重です。
奉納者が「思いのまま」として奉納された頃は、白と桃色に咲き分けていました。
老木となった今はすべての花がピンク色になっています。
その色合いが桜に似ているため、早咲きの桜と見間違える方もいます。
咲き分けていなくとも、今が見頃です。
鹿児島紅、月影、塒出錦(とやでにしき)は、見頃までもう少しです。

梅便り 令和七乙巳年如月四日

今年の節分は2月2日でしたね。天気予報は雨か雪と報じていましたが、1回目の豆まき行事午後1時には、奇跡的に天候が回復してくれました。小野川親方(元北大樹関)も駆けつけてくれて賑やかに行うことができました。
今年は全体的に梅の開花は遅め。ようやく参集殿前の思いのまま(当社故実による)が淡いピンクの花を咲かせています。好物の蜜をついばむメジロがせわしく枝を渡るのを眺めると、春はもうすぐと感じます。

梅便り 令和7乙巳年睦月28日

トランプ大統領と中井君がニュースを賑わしていますね。どちらも喜ばしいことではないのが残念です。メジロのピーピーという鳴き声は心なしか喜んでいるように聞こえます。次々に梅がほころんできているからでしょう。

早咲き加賀

加賀の早咲き系

早咲きの加賀や当時梅が咲き始めました。スマ

ホやカメラで構える参拝者さんも増えてきました。花の咲き始めは嬉しいものです。

 

 

 

冬至梅

 

梅便り 令和七乙巳年睦月二十一日

トランプ氏がアメリカ大統領に返り咲いて、めでたいどころか不安ばかりがつのりますね。不法移民の国外追放、化石燃料の増産、自国企業を守る関税引き上げ・・・。どうなる世界。どうなるウクライナ。どうなる日本。

寒気が緩んだ昨日から膨らみはじめた薄羽睦月。今日、4輪開花。八重の飛梅(とびうめ)と豊後系とのミックスと思われる薄羽睦月は、飛梅よりもやや花が小さくて花弁が薄め。午後から吹き始めた風に花弁が揺れています。

 

梅便り 令和七乙巳年睦月十六日

温暖化が取りざたされる近年にしては、この冬は大寒波で大雪に見舞われるところが多く、きちんと寒い冬は季節の廻りとしては安心材料と言えないこともないが、日本海側の豪雪は困りものです。
それでも秋、七五三の頃に暑い日があったりと、晩夏から初冬にかけては異常な気候が多かったせいか、境内の木々もやはりダメージを受けていたようで、例年師走の終わり頃に開花する梅が、年を越えて2週間遅れでようやくほころびました。全体的に今年は遅い様子。私の背丈の半分ほどだが、早咲きの小梅は少しずつ花数を増やしています。

梅便り 弥生10日

再来週あたりに桜の開花予想が出ているようです。境内ではようやく最後の梅「楊貴妃」が咲き始めました。今年は時ならぬ重い雪で蝶の羽重ねと青軸系の月影が倒れてしまいました。どちらも枯れてしまうようなことはありませんが、来年はきちんと備えるようにします。どちらも1品種1本ずつしかない梅ですから、大切にしなければ、そして東京の雪はごくたまにしか降らないからこそなめてはいけませんね。
出世稲荷社脇の山茱萸(サンシュユ)も開ききりました。花の脇から若葉が吹いてくるころにはすっかり春でしょうね。

梅便り 令和6年如月20日

異常に温かい日も今日までで、今晩からしばらくは冬に逆戻りするそうです。
この暖かさで豊後系の梅もちらほらほころび始めました。
塒出錦や白加賀は最盛期です。それでも今年は昨年の猛暑の影響か、
花数が少ないように感じます。殊に一重の梅に顕著です。四季はきちんと巡ってくれないと

蝶の羽重ね

、いろいろなところに影響が出ますね。地球規模の治療が必要なんですね。

満月枝垂れ

塒出錦(とやでにしき)

梅便り 令和六年如月

令和2年以来の節分祭がにぎやかに執り行われ、気温は低かったものの風がなく、日差しが心地よい好天にも恵まれました。延べ1500人くらいの参拝客で賑わい、豆と共に福を分ける年男年女も張り合いがあったことでしょう。
温暖化、暖冬と騒がれているわりには、節分の二日後に突然の大雪警報。雪に弱い東京圏は、鉄道とバスが止まり、主要道路も通行止めにしたりと大慌て。それを地方出身者が「この程度で」と揶揄する報道をしばしばに耳にしますが、恥ずかしいどころか思慮の浅い発言と笑ってしまいます。頻繁に大雪に見舞われるところと違って、めったに降らない雪のために、大きな予算は立てられないだけのことです。
ただし、困ったことに当社ではまた梅が倒れてしまいました。すでに造園屋さんにお願いしてありますが、嘘のように晴れた空に塒出錦と小梅が咲き誇っている隣には、いつもなら並んでいるはずの月影がなく、幹がねじれて裂け、自立できなくなっています。数年前にも同じように倒れましたが、まだあの時の傷は完治していなかったようです。梅は強いから大丈夫と信じて、また庭師さんに治してもらいます。当社も、雪対策の予算は考えていませんでした。