井戸を設置します。
いよいよ念願の井戸掘りの工事が始まりました。この地域の地層では水質の良い水脈は40〜50m掘ればよいそうです。第一の目的は、不慮の災害に際しての、周辺地域住民の飲み水確保です。神社は鳥居や灯篭など、地震の際には危険なものが多く、申請しても避難所指定場所にはなりません。しかし、阪神淡路の震災の記録によれば、あの規模の地震が起きると、境内の危険なものは全て倒れるため、安全な避難所になってしまうとのこと。ある神社は応援で駆けつけた警視庁の拠点として使われたとのことです。つまり、神社に井戸を設置することは確実に役立つにちがいないと判断できます。
また、「お水取り」などと呼ばれる信仰的な習慣があり、当社にも度々「井戸はありますか?」「湧き水はありますか?」といった問い合わせを受けます。都市部の浅い井戸は水質の点で飲み水として適さなくなっているため、当社に以前あった井戸も埋められてしまいました。来月末には手水舎から井戸水が出ている予定です。