皇后陛下御歌に感銘

ある冊子に1月14日に開かれた歌会始の儀での天皇皇后両陛下御歌が披露されていました。どれも素晴らしい御歌ですが、中でも感銘を受けたのが皇后陛下の御歌。

おほかたの枯葉は枝に残りつつ今日まんさくの花ひとつ咲く

まんさくの名の由来は、北国の厳しい冬が終わる頃、雪をかぶった枯れたような枝から鮮やかな黄色い花を吹き出し、春の到来をいち早く知らせることから、「先ず咲く」がなまって「まんさく」になったと言われています。当社境内の自宅の庭にまんさくの木があり、毎年二月初旬頃から花を吹き出します。まさに皇后陛下のお詠みになられたように、まんさくは去年の葉を枯れたままたくさんつけて越冬します。

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先週、東京では久しぶりの時ならぬ積雪がありましたが、雪が乗っても枯葉は落ちず、私は毎年「この枯葉には何か残る理由があるのだろうか」と不思議に感じていました。皇后陛下の観察力と、短い歌に春の到来の嬉しさを盛り込んだ表現の的確さに感銘させていただいた次第です。すでに当社のまんさくは満開になっています。

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梅開花情報その7

 

梅便り

 

予報通り暖かくなった今日、気温は20度を上回り春一番が吹き荒れています。明日はまた肌寒くなるとのことで、三寒四温、こうやって春の訪れを感じていくのでしょう。
旧社殿脇の半しだれの白加賀もほどよくなってきました。

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社殿東側の満月枝垂れ(みつげつしだれ)はようやくほころび始めです。

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足元の小さなオオイヌノフグリさえ春を知らせているようです。

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飛梅

二の午も過ぎ、いよいよ春めいてきました。先週は時ならぬ降雪があったり落ち着かない天候でしたが、今週末に向けて気温が上がってくるそうです。一方、ニュージーランドでは大惨事が起きてしまいました。亡くなられた方々のご冥福と、生存している方々の一刻も早い救出ができますようお祈り致します。ニュージーランドはわが国と同様、プレートの交わる場所の上にある国とのことですから、決して他人事と片付けられません。

 

飛梅が見頃を迎えました。明るい場所へ移植してから数年、ようやく元気になってきました。

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