中学生の職場体験受け入れ

もう何年目になるでしょうか。毎年地元中学校の生徒5~6名の職場体験を受け入れています。期間は5日間。清掃、節分の準備、習字、あくまでも一般道徳的な神社の儀礼・作法指導など、公立学校につきなるべく宗教色を押し付けないように注意しながら従事してもらいます。今年は男子4名と女子1名。今日は神輿を隅々まで乾拭きしてもらいました。R0013801

どんど焼きの団子レシピ

レシピと言うほどのものではありませんが、14日(当社はこの日に固定)に行なった際、余りにも作り方を知らない方々が多く、和菓子屋さんなどで購入するのが当たり前になっている傾向が強いと感じられたので、一応書いておくことにしました。

あくまでもこの原町田と近隣地域の伝統的な団子の作り方です。
まず事前に上新粉を購入しておきます。
上新粉に熱湯を注ぎながら手が熱いのを我慢しつつ耳たぶくらいの硬さにになるまで錬っていきます。そしてお好みの大きさに丸めます。どんど焼き用としてはビリヤードの玉くらいが適当です。丸めた団子は蒸し器で10分前後蒸します。うちではピンポン玉くらいのもたくさん作ります。これは冷凍もできるので時折出してはオーブンでこんがり焼けば美味しくいただけます。

焼いた団子の食べ方は醤油をつけながら食べますが、砂糖醤油も好きな方が多いようです。小さな団子は醤油皿に置いて厚めの皿などでつぶすと、ひび割れた部分に醤油が浸みて美味しいと思います。

どんど焼きで焼くときには木の枝先を尖らせて団子を刺して焼きますが、この時に団子が乾燥して硬くなっていると刺さりませんから、団子は前日か当日作るのがベストです。また木も生の木を使わないと当然燃えてしまいます。近年この地域ではマンションも増え、生の長い枝が入手できない人も増えてきました。そこで当社では、先が金属製の三つ又をたくさん用意して無料で貸し出すようになっています。

いまさらこの記事を読んでも、あと1年先のことではありますが、やってみようと思われた方は、来年まで忘れずにいてください。ごく単純なレシピでしたが、素朴で懐かしい味だけに、熱いのを我慢して作り、更に顔の熱さを我慢しながらどんど焼きで炙ることで、たとえ焦げてしまっても、格段に美味しいのではないかと思います。wpid-20150114_145814.jpg

1/21 太子講例祭

正確には「町田聖徳太子奉賛会」。計算の神様としても名高い聖徳太子は、全国的にも明治の末から大正初期の法隆寺再興に際して奉賛会が結成されています。指金(さしがね)などを扱って仕事をする大工を始め、畳職人、建具屋などが信仰する講と呼ばれる組織です。史実によれば、木の切り口に充てるだけで何枚の板がとれるかどうかを即座に割り出せる指金という道具は聖徳太子が大陸から導入したと伝えられています。

当社では毎年正月の21日に旧社殿で例祭を斎行されます。町田の太子講については詳細不明ですが、今も50戸近い会員がいます。時の流れと共に職人の組織も変わり、道具も進歩しているとしても、日々の安全や健康を願う気持ちは変わらないはずです。根本にあるべき精神を守り続ける限りは、講組織の継続は日本人の心を守ることにも通じると考えます。

梅便り1/19

既に1月も後半。1年の24分の1が経過したと考えると何だかがっかりした気分にもなりますが、その分だけ暖かい春は着実に近づいてきていると気持ちを切り替えてまいりましょう。
今年の梅便りのリポートで、脚立を肩にかけて境内をウロウロ。すると今までにない展開が。参宮橋から鳥居に降りる階段脇の苗木とも言えそうな小さな梅が今年の一番花でした。品種はおそらく小梅でしょうか。少し花弁の先が尖っています。もう少し成長してみないと確定できませんね。旧社殿前の飛梅の樹勢も良好のようで、蕾をたくさんつけています。20150119_105336 20150119_105937

節分までが年頭

節分は古来より年4回あります。その中で春を待ちわびる人々の心情からか、2月3日の節分だけがクローズアップされています。節分はすなわち節目です。よって翌日が立春。「年頭のご挨拶」の年頭とは元旦から節分までを示しています。
さて、男女にはそれぞれ厄年があり、これは決して占い的なものではなく、男女の一生の中での身体的な健康状態や心情の波といった太古からのデータによって定められてきたものです。ですから、決して妖怪まがいの悪霊や単純に「厄」といった禍々しいものが憑りつくわけでもありません。では厄祓いの理由は、そんな年廻りに該当している自分を自覚して、神様の前で気持ちを引き締めさせていただき、心身ともに無理をせずに落ち着いた日常生活に努めるよう約束をするものではないでしょうか。ですから、厄年の祓いは年頭とされる期間、なるべく早めに受けて、1年間の健康や安全を祈願するのが良いとされています。同時にそれを成就させるために自分自身も節制し道徳的に過ごしていくことを神様に報告し、約束することも大切です。

当社の節分祭は2月3日の午後1時、2時30分、4時に年男と年女による豆まき行事を行います。社殿でお祓いを受けた年男年女が撒く豆には福があります。中には当たりクジが入っていて米や醤油、サラダ油や、生活雑貨が当たりますが、入っていなくても拾った福豆には御利益があるとされていますから、大切に体に取り込みましょう。病は気からと言いますから、身体に福豆が入ってきたら、インフルエンザの菌も少しおじけずくかもしれませんね。

1月14日どんど焼き

まだまだ炎が出てるうちは、団子を焼くには早すぎます。置き火になってからがチャンスです。梅の蕾は少しだけ膨らんできました。インフルエンザが大流行。ご利益のある火に暖まり、灰をかぶり、焼いた団子をいただいて、今年も健勝で過ごしましょう。

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参拝作法

新年を迎え大勢の方々がお参りにおいでになり、神様もさぞお喜びのことと思います。
さて皆様はどのようにお参りされているでしょうか。ここで神社の基本的な参拝作法についてお話をいたします。一般的な「2拝2拍手1拝」はご存知かと思いますが、これはほぼ全国共通です。厳密に申し上げますと、「拝」は両手を膝の上付近に下げて顎をひき背中が地面と平行になる90度の状態を表します。そのスピードは下げる際、上げる際にそれぞれ1呼吸、3秒くらいが適当かと思われます。これも、下げるのは神様に対する礼で上げるのは単に戻す作法ですから、上げる方は少し早くても良いと思います。まず「拝」を2回、次に肘を楽な状態にして胸の高さくらいで両手を合せ、右手を1関節だけ下にずらし、肩幅程度に開いて2回打ちます。手を再び腿のあたりに下ろし、最後の1拝をします。
この作法の前後にも心がけていただきたいことがあります。まず参拝する位置に進む際には、参道は真ん中を外して進んで下さい。位置についたら軽く会釈してから拝礼しましょう。この時も真ん中を少し外すことで謙譲の意を表します。ただし、非常に混雑しているときや参道が細い時など中央を外すのが困難な場合もありますが、そんな状況は神様のほうがよくお分かりですから大丈夫です。また、鳥居をくぐるときと帰るときにも会釈をしましょう。どうしても参道の中央線を渡らなければならないときは、渡る時だけ少し頭を低くします。
さあ、ここで一つ問題が。一連の作法の中には手を合わせて祈る時間がありません。ではいつ祈るのか。それは最初の「拝」から最後の「拝」までの作法の最中に心を静かにして祈るのです。日本人はどうしても手を合わせたまま祈る作法が自然に身についていますが、これは仏教などの作法が浸透しているためです。
では皆様、大きな神社でも森の中にある祠(ほこら)であっても、この参拝作法は同じです。神様に大きさなどありません。作法を間違えて咎めるようなこともしませんから、心がけてお参りしましょう。