草木便り 令和4年如月21日

今年の2月10日初午(はつうま)に赤い稲荷鳥居が1基奉納されました。旧暦には日毎に十二支があります。よくご存じのところでは、熊手を売る酉の市。11月の酉の日に開かれる市で、12日に1度行われますから、11月中に2回の年と3回の年があり、酉の日が3回ある年は火事が多いという言い伝えがあります。初午は2月最初の午の日のことで、年に一度のお稲荷様の例祭日です。今年は新しい鳥居を奉納されたヤマギワPCサービスの代表の方も参列してくださり、境内社ですから盛大ではないものの、祭壇にお供え物を揃えて厳粛に禰宜が奉仕致しました。その初午の頃、春の様子をうかがうようにほどけ始めたシナマンサクの花が、今日はすっかりほどけきっていました。鳥居脇の山茱萸(さんしゅゆ)はまだ小さい玉のような蕾から少しだけ顔をのぞかせて春を待っているようです。

梅便り 令和4年如月21日

春の訪れは来週以降になるようです。境内の梅も様子を伺うように少しずつ花を増やしています。神符授与所前の思いのままがもう少しで見頃です。白加賀や月影、蝶の羽重(ちょうのはがさね)はやっと数輪。ただし、全体として開花は例年より1週間余り遅れていますが、遅咲き組はそうでもなさそうですから、来週以降賑やかになるのではないでしょうか。いつも感じることですが、ソメイヨシノのように一斉に咲き一斉に散るのとは違い、梅の開花はじっくりゆっくりです。