２月は大雪が2回もあり例年になく騒々しい月でしたが、今日は風もなく4月並の陽気になって冬将軍もそろそろ去り際を覗っているのでしょうか。
加賀梅が咲き揃う頃、ようやく豊後の蕾が膨らんできます。豊後系は杏性なので花はどっしりと大きくて桃を思わせるようです。この蕾の様子からしても、また賑やかに押し合いへし合い咲きそうですね。

当社境内で最も株数の多い白加賀が見頃になりました。
思いのままは満開、小梅と蝶の羽重ねは散りはじめています。
当社の梅は10種類ほどですが、品種毎に開花時期が違いますから、
長く楽しめて、楽しむうちに春がゆっくりと近づいてきます。

雪の重みで幹に亀裂が入り、力なく倒れてしまった月影は、造園屋さんにケアしていただきました。白梅系は強いらしく、なんとか治るとのことで安堵しました。
思いのままと小梅は8分咲き、蝶の羽重ねや塒出錦(とやでのにしき)もそろそろ見頃です。大雪にも負けず旧社殿脇の飛梅が数輪開いています。

名誉宮司(父)から聞いた言葉。「川流れのふんどし」。
川に流されたふんどしが途中の杭にひっかかるとなかなか離れないという意味。
つまり「食い(杭)にかかったら離れない」という洒落で、美味しいものを食べ始めたら周りも気にせず夢中で食べる様子を表します。
まさに、木 の真下にいる私には目もくれず、大雪でお預けをくっていた梅の蜜を夢中で吸うメジロにも当てはまりますね。(^.^)

2月14日未明からの大雪で境内は25センチほどの積雪となっています。
参道は歩けるようにしましたが現在駐車場は立ち入りできない状況です。
また前回の残雪が堅くなっていますから、雪のあるところは歩かないようにしましょう。

間髪入れずに再来した降雪は恐れていたベタ雪です。
前回と比べ枝が重そうです。

原種に近い品種の青軸系「月影」と甲州最少と思われる小梅がそろそろ見頃になってきました。丸い蕾と開いた花との比率で、見る人の好みがそれぞれ違うので、押しつけがましい私の好みですが、概ね3分から4分咲きに侘び寂びが感じられて好きです。