ほどよく豊作ならば言うことなしなのですが今年は実り過ぎです。小梅は1本だけで12キロ。一番多い白加賀はかれこれ200キロほど採れただろうか。私を含め神職4名が、数日採り続けてようやく終わりそうな気配。梅酒は1.8リットルのホワイトリカーを50本ほど使用。梅干しも15キロの樽で4樽仕込み終了。足腰が悲鳴を上げている。残りは近所の氏子さんやら、役員さんやらに、選別したものを2キロずつに袋詰めして配布。どうやら全部片付きそうです。
これほど採れると、来年はまた不作なのでしょうか。ほどよく豊作ならば言うことなしなのですが。なかなか地球の気候変化と梅の気持ちは読めません。
投稿者「宮司」のアーカイブ
日待ち梅まだあります
さて、日差しが強くなり紫外線が気になる女性の皆様にうってつけの日待ち梅。
おかげさまで正月から販売を開始して半分以上が売れ、東北の被災地に売り上げ金10万円送ることができました。完売すればあと40万円ほど送金することができます。お日様で色を変える梅、被災地の復興の日を待つ梅。1個500円で販売中です。ご協力をお願いいたします。
飯綱山王祭迫る
パワースポットブーム考
そろそろ沈静化するのだろうか。骨董ブームと同じように、若干トーンダウンしてきたかと思われる。スポットがわかるという人物がテレビに登場し、その類の特集が様々な雑誌にに取り上げられ、その波は遂に去年当社にも。境内の掃除中、ある女性が境内の楠の前にじっとしゃがんでいた。そして私を時々見つめる。その周辺だけ避けて掃除をしていた私にその女性は声をかけてきた。言い分はというと、楠の傍らに置いてあるゴミ箱と灰皿をどけてほしいとのこと。つまりちょうどその場所から強い「気」が湧いているということらしい。太い立派な樹木には長い年月をかけてパワーが宿るというのだが・・・。その時はしぶしぶ言われた通りにしてさしあげたが、よくよく考えると楠はすこぶる成長の早い樹木で、今でこそ当社では一番太くなっているが、樹齢は50年そこそこ。私が幼少の頃からあまり太さが変わっていないように見える数本のケヤキのほうが遥かに樹齢は多いし、少なくとも100年以上のはず。成長が早い楠はその分幹が弱く、強風や大雪で長さ10メートルくらいで私の胴回りほどの太さの枝が簡単に折れて落下することもめずらしくなく、悪天候の折には近づくことも危険な弱い木である。そんな木にパワーが宿るとはとても思えない。さらにはその楠の前で1時間以上、白鳥のような舞をしている人なども登場。
また、研修で出かけたある有名神社では、パワースポットとして御神木が雑誌に載ったため、手をあてて気をいただこうという人がじっと瞑想して常に取り囲み、立派な木をバックにしての写真撮影などはできなくなってしまっていた。奇妙なことだ。
私はそんなものを感じる特殊能力は持ち合わせていないが、これだけは明確に言える。当社のパワースポットは境内全域であり、最も気が強い所を示せと言われたなら、迷うことなく断言する。
社殿の最も奥の主祭神がいらっしゃる内陣です、と。
境内の季節便り 弥生4
境内の季節便り 弥生3
今年は冬が厳しく長かった反動のように、にわかに押し寄せるような春で、各地で桜がフライング。さくらまつりも中止が相次いだり、準備が間に合わないまま前倒し開催をしたり。ここ原町田のさくらまつりはあろうことか中止に。私も地区委員会で焼き餅入り豚汁の係の予定がお流れに。仕事柄、年によっては土日のお日柄(大安とか友引とか)が良いと副会長でありながら全く参加できないこともあったが、今年は先負と仏滅につき「なんでもやりますよー」という意気込みだっただけにちょっとがっかり。
一方、梅ばかりの境内にも全く桜がないわけでもない。背丈ほどの富士桜が1本。お花見ができる大きさじゃないけど、控えめにうつむいて咲く花は好きだ。