もうすぐ揃い踏み
寒波のせいで早咲き組が大幅に遅れ、遅咲き組の豊後系がほころび始め、
今年は見頃がだぶってきていますね。
飛梅もだいぶ開いてきました。
見頃間近です
ようやく春めいてまいりました。境内の梅の見頃は3月にずれこみました。冬至梅系の白梅と鹿児島紅がぼちぼちです。他はまだ一分から三分咲きといったところです。
冬至梅系の白梅、品種は特定できていません。特徴としては、花はやや小さめで、花つきの数が非常に多く、実は中型でやや楕円形。梅干にすると多少苦味があり不向きです。
鹿児島紅 黒っぽい赤色です。実はまばらにつきますが、大きくなりません。例年なら最も早咲きですが、今年は寒さにおじけづいたのか、二番手でした。
思いのまま と、当社では呼ばれていて、オリジナル絵馬のデザインにもなっていますが、調べたら「鶯宿(おうしゅく)か「真鶴(まなづる)」という種類のようです。本来の思いのままは八重咲きで、花びらの一部に赤い線が入るなどの特徴がありますが、当社のものは八重でもなく、赤い線もなく・・・。ただし、数十年前に奉納された頃には、白花とピンクの花に咲き分けていたことから「思いのまま」と名づけられたとか。今は老木となり、一律ピンクになってしまいました。
思いのまま開花
とはいうもののまだ3輪です。また、加賀系も何本かほころび始め、ひとつ、またひとつと日毎に花を増やしています。当社には社紋の加賀梅にちなんでか、加賀系の梅が多いんです。ただし、微妙に花期が違ったり、花や実の大きさや形が違ったり・・・。おそらく気合を入れて調べれば違う種類なんだと思います。しかし、日本の梅の品種は600〜2000種といういい加減な数。どーよ、これ。梅は人工交配は勿論自然交配もあるらしいから、特定が難しいらしく、その証拠に、各地の梅園などのホームページを見ると、そこの地名が名前についているケースも少なくない。それはその地で作った新種の場合を除けば、つまり、調査しても特定できないと素敵な命名がされてしまうということ。こうして品種は増え続けるのだから、誰か手に負えなくなる前に、基本的な200種程度をきっちり図鑑にしてくれないものだろうか。
思いのまま(鶯宿) 加賀系白梅 例年なら一番咲きの鹿児島紅、寒波の影響か今年は2番咲き。
ようやく開花
今年は寒かったーo(><)o 例年なら節分の頃には鹿児島紅が咲きはじめてるのに、今年はその順番も変わって、ようやく加賀系の梅が一輪ほころびました。いよいよ、梅便りの始まりです。
宮司イチオシの青軸系月影はまだまだのようです。
2月3日 節分祭斎行
節分までが暦の上では年頭。年末年始の節目に誰もが心を引き締め、諸々の穢れを祓い、幸せな人は更なる継続。災いや病気に見舞われた人はリスタート。そして日本は節分で「これでもか」と鬼(災い)退治。念の入った祓い、念には念を入れて、年々のことですから。(^.^)
今年も年男年女が福と共に威勢よく撒く豆をたくさんの方たちが分けていただいてました。三回目には地元の少年野球チームの6年生も豆まきに参加して、一層賑やかでした。
皆様明けましておめでとうございますm(_ _)m
遅いけど
平成24年を迎え、気持ちも新たに少しこれまでよりラフに綴っていこうと思っています。
正月はカラカラ天気に恵まれて大勢の参詣がございました。神様も大喜び、有り難いことです。そんな三が日に事件が。増築したトイレに異変が。ようするに何かが配水管につまって水が流れない状況に。そこで、参集殿裏の排水中継点の蓋をオープン。さらに下水道本管寄りで詰まっていたらしくそこも汚水が満水。蓋を取ったから圧がいっきに抜けて駐車場に溢れだしましたよ。臭っ|(゚Д゚〓゚Д゚); スッポンでなんとかなりましたが、参集殿裏はまだ臭いです。いったい誰が何を流したのか、もはや下水管のみぞ知る。とにかく、参拝の列は数百メートルにもなり、神符授与所がごったがえしている時、神主はアルバイトと一緒に臭い仕事でパニクっていたのです。
夏越しの祓い 茅の輪神事
ですが・・・、茅の輪は先週作りました。今日は当日、午前中にお焚上げ場を設営しました。始めたばかりで知名度がないことと、この地域に習慣もないため、集まっている人型はわずかですが、丁重に焚かせていただきます。このようなものもつくりました。真ん中には陸前高田市の竹炭が入っています。
そして、四方に斎竹(いみだけ)を立てて中央に据えました。注連縄を張り準備は万端です。
(-_-;)しかし・・・開始時刻の午後5時まであと1時間半。雷雨、土砂降りです。
私の大学の友人が岩手県の内陸(岩手郡江刈内)で燃料店を営んでおります。以前より陸前高田市で焼かれた炭を脱臭炭として商品にしていました。3月11日、陸前高田市は津波により壊滅的な被害を受けて多くの尊い命、建物が失われました。同様に販売取り扱い店や炭焼き窯も消失しました。脱臭剤のような商品は現在の被災地では需要がありません。そこで、かろうじて残った窯元で焼かれた黒炭や竹炭で作った商品を東京で売って現金化し、全額を義援金として陸前高田市へ送ってほしいと依頼されました。偶然にも陸前高田市の戸羽市長は町田市出身で、私の高校の後輩でもあり、こんな形で協力できることは幸せなことだと感じました。
さっそく岩手から送られてきた品を昨日から神符授与所で販売開始いたしました。
このような品物です。
ご一緒に一刻も早い東北の復興を祈念いたしましょう。
日本がんばれ
大きな地震だったから、日本の国土の小ささを痛感しましたね。とにかく今は、風評に流されず、自分に今できることをするしかありません。当社は幸い石燈籠に亀裂が入った程度でした。計画停電も東京の反省材料です。福島で作られた電気は福島では使わず、東京で使われているという事実もふまえ、湯水のように電気を使い放題で依存しすぎていたこれまでを反省しなければいけません。
当社の5月の飯綱山王祭も、鳴り物を自粛して、復興祈願を含めた式典だけにしてはという流れになっています。
いよいよ最後の楊貴妃が盛期を迎えました。加賀や豊後はすっかり終わっています。青空に映え、花びらは優雅に波打ち、枝先の花は小粒で淡く、楊貴妃の名がふさわしいと感じます。
境内の梅はやがて新緑を吹き出します。春が確実に来ます。がんばれ日本です。