梅便り
23年卯年の新春はすこぶる穏やかで、年末年始に大雪に見舞われた地方の方々には申し訳なく思ってしまうほど。晴れ続きのせいか、今年は特に梅の開花が早く、当社境内の加賀系の白梅と鹿児島紅がちらほらほころび始めました。
近隣地域より遅れて咲きはじめた蝋梅と同時期になったのは初めてのことです。
梅便り
23年卯年の新春はすこぶる穏やかで、年末年始に大雪に見舞われた地方の方々には申し訳なく思ってしまうほど。晴れ続きのせいか、今年は特に梅の開花が早く、当社境内の加賀系の白梅と鹿児島紅がちらほらほころび始めました。
近隣地域より遅れて咲きはじめた蝋梅と同時期になったのは初めてのことです。
手水舎を井戸水にしました
御神水である手水舎を境内の地下40mの水脈から汲み上げ、新設された龍(たつ)の口から24時間出せるようになりました。ただし、井戸水ですから飲料として用いる場合は、念のため煮沸することをお勧めします。
不慮の災害に備え、近隣地域の飲み水として使用できるよう発電機も常備しました。阪神淡路の震災で、地域に井戸水を提供できた神社より得た情報によりますと、地震は当然地下水脈にも影響があるため、井戸水も濁りが入るそうです。これに対応するためには何らかの手段で濾過しなければなりませんので、早急に最適な方法を準備していく予定です。
井戸を設置します。
いよいよ念願の井戸掘りの工事が始まりました。この地域の地層では水質の良い水脈は40〜50m掘ればよいそうです。第一の目的は、不慮の災害に際しての、周辺地域住民の飲み水確保です。神社は鳥居や灯篭など、地震の際には危険なものが多く、申請しても避難所指定場所にはなりません。しかし、阪神淡路の震災の記録によれば、あの規模の地震が起きると、境内の危険なものは全て倒れるため、安全な避難所になってしまうとのこと。ある神社は応援で駆けつけた警視庁の拠点として使われたとのことです。つまり、神社に井戸を設置することは確実に役立つにちがいないと判断できます。
また、「お水取り」などと呼ばれる信仰的な習慣があり、当社にも度々「井戸はありますか?」「湧き水はありますか?」といった問い合わせを受けます。都市部の浅い井戸は水質の点で飲み水として適さなくなっているため、当社に以前あった井戸も埋められてしまいました。来月末には手水舎から井戸水が出ている予定です。
外トイレの増改築工事が着々と進んでいます。
完成までの間、ご参拝の皆様には現在簡易トイレを使用していただいております。4月中には完成予定ですので、もうしばらくご迷惑をおかけいたします。