梅便り花便り 令和七乙巳年弥生二十六日

桜の開花が報じられ、カリンやコガクウツギの新芽や蕾が吹きだす春、各地で相次ぐ山林火災、花粉に黄砂と、決してうららかな春にうかつに深呼吸もできない。今日はここ町田市は28度という夏日予想。今からこんな気温では、夏は一体どうなるのやら。梅はもう淡い毛に包まれた実ができている。
一般的な赤い椿は藪椿、山椿などの総称。幹、葉、種はそれぞれ有用で、花も天ぷらなどで食べられる優れもの。大船渡も椿が有名。相当な数の椿が灰になってしまったことだろう。山茶花は花びらがハラハラと散るのに対して、椿の散り方は、花が丸ごとひとつ落ちるから、縁起が悪いとして病室には飾らない。我々にとっては、丸ごと落ちる水分の多い花は風に流れにくいから掃除には有難い。椿の足元にあるコガクウツギは若葉を吹きだしたばかりだけれど、落ちた椿の花が乗ってお洒落をしているようにも見える。花梨は若葉と蕾が同時に出てくるが、もう独特な薄紅色の花が、閉じた傘のように巻かれている。

梅便り 令和6年如月20日

異常に温かい日も今日までで、今晩からしばらくは冬に逆戻りするそうです。
この暖かさで豊後系の梅もちらほらほころび始めました。
塒出錦や白加賀は最盛期です。それでも今年は昨年の猛暑の影響か、
花数が少ないように感じます。殊に一重の梅に顕著です。四季はきちんと巡ってくれないと

蝶の羽重ね

、いろいろなところに影響が出ますね。地球規模の治療が必要なんですね。

満月枝垂れ

塒出錦(とやでにしき)