6月30日午後5時より恒例の夏越し大祓いと茅の輪神事を斎行いたしました。定刻より社殿で約80名が参加して大祓詞奏上。終了後茅の輪神事を行いました。不安定な天候が続いて当日も怪しい雲行きでしたが、雨の神様はこらえてくださったようです。神事が無事に終わり、その後総代会議が開かれ、散会後に翌日の骨董市に備えて茅の輪を移動した後に雨が降り出しました。雨の神様、本当にぎりぎりまでありがとうございました。
茅の輪神事はスサノオノミコトにあやかり、疫病除けとして京都の八坂神社(祇園社)で始まった行事でしたが、疫病がすなわち災い全般また穢れとして広く解釈されて全国の神社に広まってきました。当社も古くから併祭神としてスサノオノミコトをお祀りしておりましたが、茅の輪神事はまだ始めて4年ですから伝統行事の駆け出しといったところですが、それでも80名から100名の参加者にお集まりいただけるようになりました。ありがたいことです。
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節分祭斎行
飛梅が数輪ほころんだ晴天の3日。節分祭を斎行いたしました。豆打ち行事は午後に3回。年男年女はそれぞれ裃を着用して神前で奉告祭を行い、当たりクジ入りの福豆をゲットしようと大勢の氏子崇敬者が待ち構える神楽殿へ移動。太鼓の合図で威勢よく新年の幸福や安全の祈りを込めながら豆まきを行いました。
景品は御神酒、毛布、醤油、サラダ油、米、砂糖などの単品の他に、トートバッグやホックスティッシュ、菓子、マグカップなどの日用雑貨が詰め込まれた福袋、合せて730個。豆は拾えたけど当たりクジは入ってなかったとくやしがる人もいましたが、「健康で節分行事に今年も参加できたことが何よりの幸せなんですよ。」と慰めてあげました。
中学生の職場体験
一番梅と茅の輪製作
秋季例大祭迫る
酷暑の盛夏を過ぎたものの、まるで梅雨が戻ってきたようなすっきりしない天候が多いように感じます。世界陸上ではスポーツが平和の象徴とばかりに盛り上がりを見せる一方で、打開策の見えないイスラム圏の情勢、韓国と北朝鮮間の緊迫など世界は不安定です。多国と国境を接しない島国の平和ボケ日本と言われようが、不完全ながらも治安がよく、衣食住に不自由のないこの国の平和をひたすら祈るばかりです。
さて、当社秋季例大祭は9月26日(土)27日(日)に斎行されます。初日の式典は10時より。式後は「町田天神太鼓」の和太鼓奉納、夕方からは「国指定無形文化財稲城山本社中の里神楽」も奉納されます。二日目は宮神輿が原町田の氏子区域を一日かけて巡る神幸祭。担ぎ手は各町内会の揃い半纏を着て奉仕します。お囃子は二日間「小野路囃子連」が奉仕致します。
茅の輪作り
飯綱山王祭
5月17日(日)、飯綱山王祭斎行。17年前から「村祭り」をコンセプトに斎行されてきましたが、なかなか思うように盛り上がらず難儀しています。
出演者は幼い子からお年寄りまで様々で、天神太鼓の奉納和太鼓、地元のオヤジバンド「パパロック」のベンチャーズサウンド、「劇団ノルテぶんちゃかバンド」の歌劇「町田は良い町だ」、「ファンクションファミリー」のヒップホップダンス、町田育ちの演歌歌手「今西亜美ちゃん」、「地元各流派の奉納舞踊」などは、すっかり馴染んできた常連。これに去年から参加している本場古典フラダンスの「ラウレアフラスタジオ」や今年初参加のバンド「宗’sBOX」、「さるびあ亭かーこ。」の紙芝居。蒸し暑いほどの好天に恵まれ、ワイワイ賑やかに飯綱様と日枝の神様に御楽しみいただきました。
梅便り2/22
春一番の話も聞かれるようになり、梅の枝をせわしなく異動して蜜をついばむメジロも心なしか機敏になってきたように見えます。神符授与所前の思いのままは5分先を過ぎたあたりでしょうか。毎日のように梅を楽しみに参拝される方がおいでになります。皆さん、さぞ首が疲れるのではないでしょうか。当社境内の梅は見上げなければなりません。目の高さで見られる梅はほとんどありません。これは9月の例大祭があるからです。境内の出店は約100店前後。この狭い境内で迷子が出るほどひしめきます。そのため、梅だけでなく、ほとんどの樹木は下枝がありません。出店の天幕がぶつからない高さに合わせています。ミズキ科の山茱萸(さんしゅゆ)も普通なら幹の根本付近から上方向に枝を伸ばす木ですが、下枝をはらい、しかも真上に伸びる枝もカットするため、全体がキノコ型になっていきます。
例大祭は年1回。木々にしたら迷惑かもしれませんが、狭い神社で生きる木々の定めとあきらめてもらうしか。
節分祭斎行
1/21 太子講例祭
正確には「町田聖徳太子奉賛会」。計算の神様としても名高い聖徳太子は、全国的にも明治の末から大正初期の法隆寺再興に際して奉賛会が結成されています。指金(さしがね)などを扱って仕事をする大工を始め、畳職人、建具屋などが信仰する講と呼ばれる組織です。史実によれば、木の切り口に充てるだけで何枚の板がとれるかどうかを即座に割り出せる指金という道具は聖徳太子が大陸から導入したと伝えられています。
当社では毎年正月の21日に旧社殿で例祭を斎行されます。町田の太子講については詳細不明ですが、今も50戸近い会員がいます。時の流れと共に職人の組織も変わり、道具も進歩しているとしても、日々の安全や健康を願う気持ちは変わらないはずです。根本にあるべき精神を守り続ける限りは、講組織の継続は日本人の心を守ることにも通じると考えます。