四季便り 令和8丙午年如月21日

今回より「梅便り」改め「四季便り」としました。境内の四季の移ろいを随時発信してまいります。

境内の梅もいよいよ終盤にさしかかり、小粒な八重咲の「蝶の羽重ね」が満開となり、豊後系の「勞謙」がふっくらとした花弁を開き始めました。どちらも赤い色素が多く、蕾のうちは赤いがくに包まれてピンクに見えますが、開くにつれて淡くなっていきます。
この頃にこっそりとミズキ科の山茱萸(さんしゅゆ)と三枝(みつまた)が、冬の間じっとしていた蕾を少しずつ開いてきました。

梅便り 令和8丙午年如月14日

寒さも緩んでほっと一息です。明日は4月並みの暖かさになるとか。気温が乱高下するのもあまり嬉しいことではありません。人の順応能力はさほど強くなく、体調を崩すことも少なくありませんから。
旧社殿前の飛梅や社殿脇の枝垂れ梅が見頃になってきました。手水舎後ろの塒出錦(とやでのにしき)は最盛期を迎えています。梅には花を楽しむために作られた花梅(はなうめ)と、収穫して梅干や梅酒に加工するのに適した実梅(みうめ)に大別されます。飛梅や塒出錦(とやでのにしき)は花梅です。

飛梅

枝垂れ梅

塒出錦(とやでのにしき)

梅便り 令和8丙午年如月12日

厳しい寒さも少しおさまってきた今日、鳥居脇の「思いのまま」がようやく咲き始めました。この思いのままは品種名で、盆栽などにもなって流通しているようです。おそらく人の手によって品種改良されたものと思われ、毎年結実は見られません。それでも私はわずかな野生の遺伝子によって実がなることを待ち焦がれています。

白い八重の花びらに赤い花びらが混じる程度のものが多い中、一枝に白と赤の花が並びました。

明日は年に一回の稲荷社祭です。2月の初午もしくは二の午で行いますが、この地域では2月3日の節分前の午の日を初午としません。暦にある二の午を初午としています。明日は氏子地域や近隣の稲荷社を1日中何か所か巡って稲荷社祭を奉仕します。

梅便り 令和8丙午年睦月30日

神符授与所前の思いのままは、メジロが数羽枝をせわしなく渡っては、チラチラと花びらを散らすようになってきました。見上げて写真撮影をしている方の髪にもワンポイント乗っていたりします。夜桜ならぬ夜梅も趣があります。ようやくこの頃、旧社殿前の飛梅が花をほころばせました。品種毎に開花時期が違う梅が咲いては散るうつろいは、まるで薫りながら春の到来を知らせているように感じられます。

梅便り 令和8丙午年睦月19日

思いのまま(故実)、鶯宿(おおしゅく)

青軸系 月影

蝶の羽重ね

塒出錦(とやでのにしき)

満月蠟梅

突然の陽気は3月下旬並だとか。境内の梅たちも一斉に咲き始めました。見頃を迎えている神符授与所前の思いのままには、開花を待ちわびていたメジロたちが蜜を求めて枝をせわしく飛び移っては花をつついています。
今年はなぜか蠟梅の開花が遅く、今が見頃になっています。蠟梅も同時に楽しめる良いタイミングではないでしょうか。

来週は厳しい寒さが到来するようです。皆さまお身体ご自愛ください。

梅便り 令和8年丙午年睦月14日

本日は午後から恒例のどんど焼きです。以前はケヤキなどの生の枝を伐って、その先に自家製の団子を刺し、親子で肩に担いで歩いてくる光景が見られましたが、今はそんな枝ぶりのケヤキなどはなくなり、ことに当社は町部のため仕方のないことでしょう。米粉の団子を自作する家庭も少なくなりました。
当社では苦肉の策として金属製の「団子焼き専用の棒」を貸し出しています。古き良き風習はなんとか守っていきたいものです。

小梅が見頃になりつつあります。神符授与所前の思いのままもほころび始めました。町田は市長選を控えている最中に、衆院選の話が持ち上がってしまい、選挙戦で賑やかな時期が長くなるわけですから、梅も、その蜜をついばむメジロたちも、選挙運動を聞きながらになるのでしょうか。それでも、一番落ち着かず、最も多忙なのは選挙管理委員会でしょうね。

梅便り 令和8丙午年睦月13日

時ならぬ強風の吹き荒れる日が多いですね。そんな折に山火事はいただけないです。山梨県上野原の山火事は未だ鎮火の目処がたっていないようです。この連休にどんど焼きを予定していて、中止や延期を余儀なくされたところもあったようです。当社は明日の午後予定していますが、今日のような風が吹いたら当然延期することになるでしょう。

鹿児島紅や加賀もほころんできました。開きたての花は強風にも負けず、しっかりと咲き誇っています。写真は風でブレましたが。

梅便り 令和七乙巳年皐月二十六日

梅雨前線が蛇行して沖縄より九州の方が早く梅雨入りしたり、五月に猛暑日が記録されたりと、地球の健康状態は依然芳しくないないようです。去年あたりから当社境内の梅、特に加賀系が5月の猛暑日に大量の落果。まだ収穫するには未熟だというのに、おびただしい量が一晩で落ちました。これも異常気象が原因でしょうか。
鳥居の前には箱根空木(ハコネウツギ)が咲いています。箱根空木は箱根だけにあったものではなく全国にあり、偶然箱根にあったから名づけられたらしいです。お墓に植えられたり、お骨拾いの箸に加工される(?)からと、縁起の悪いウツギとされている紅空木(ベニウツギ)がありますが、箱根空木は紅白に咲き分けるので区別できます。また、白い花のヤマウツギは渓谷などで目を惹きますが、梅雨入り前に開花するため梅雨を予感させるような五月の雨で花が濡れ、ヤマウツギがうなだれている様子のことを「卯の花くたし」と云い、この時期の季語になっています。地球環境が変化していく中で、季節を表した日本固有の季語も天気に合致しなくなってしまうのでしょうか。

花便り 令和七乙巳年卯月五日

梅の実はがくや雄蕊の名残りも消えて、淡い毛に包まれて膨らんでいく。根本には姫菫が逞しく咲き、菊桃も開いた。数年前に鳥の爆弾で発芽したと思われる山桜は、もう背丈2mほどになり、年ごとに花の数を増やしている。これで、クスノキの落葉が無ければ良い春なのだが。文書に関わる画像。

梅便り花便り 令和七乙巳年弥生二十六日

桜の開花が報じられ、カリンやコガクウツギの新芽や蕾が吹きだす春、各地で相次ぐ山林火災、花粉に黄砂と、決してうららかな春にうかつに深呼吸もできない。今日はここ町田市は28度という夏日予想。今からこんな気温では、夏は一体どうなるのやら。梅はもう淡い毛に包まれた実ができている。
一般的な赤い椿は藪椿、山椿などの総称。幹、葉、種はそれぞれ有用で、花も天ぷらなどで食べられる優れもの。大船渡も椿が有名。相当な数の椿が灰になってしまったことだろう。山茶花は花びらがハラハラと散るのに対して、椿の散り方は、花が丸ごとひとつ落ちるから、縁起が悪いとして病室には飾らない。我々にとっては、丸ごと落ちる水分の多い花は風に流れにくいから掃除には有難い。椿の足元にあるコガクウツギは若葉を吹きだしたばかりだけれど、落ちた椿の花が乗ってお洒落をしているようにも見える。花梨は若葉と蕾が同時に出てくるが、もう独特な薄紅色の花が、閉じた傘のように巻かれている。