緊急事態宣言が2週間延長されましたが、再延長がなければ解除される頃に染井吉野が満開。解除と花見、タイミングがよろしくないと思うのは私だけでしょうか。桜の開花が間近になると、いよいよ境内の梅も遅咲きの楊貴妃で最後になります。というのは一昨年あたりまでで、楊貴妃と足並みを揃えて咲く梅が登場しました。まだ背丈は2mほどですが、豊後系なので成長が早く、花つきも良いようです。ただし、境内の豊後系の勞謙の花に別の梅の花粉がついてできた種から発芽したいわゆる実生で、数年間鉢で育てて境内デビューした新種ということになります。花は小粒でふくら咲き型、赤色が混じっていて、花によっては花弁の先端が赤いものもあって可愛らしい新種です。このまま色ぼけせずに大きくなってくれることを期待しています。いづれにしても3月まで楽しめる遅咲きの梅が増えたことは喜ばしいことです。
「梅」カテゴリーアーカイブ
梅便り 令和3年如月27日
緊急事態宣言の段階的解除がリバウンドを呼ばないかどうか心配なところです。天気予報と同じで未来予想ですから難解ですが、経済と命、そもそも天秤にかける対象ではないものを計っているような気がします。
今日は冷たい風が吹き荒れて、早咲きの梅の花吹雪は横向きに飛ばされています。
鳥居脇の「思いのまま」が満開とな
りました。遠目には白く見えますが、近寄ると赤い花がちらほらと混じっています。参拝の折には探してみてください。
社殿東側のしだれ梅(満月枝垂れ)と出世稲荷脇のミズキ科の山茱萸(サンシュユ)も見頃です。
梅便り 令和3年如月20日
新型コロナウイルスが騒がれ始めてからとうとう1年になります。感染者数や重症者数は減少傾向にあるものの、そのペースが鈍化してきていることや、亡くなられる方が多いことなどから、単に濃厚接触者を追跡しなくなったことで減少しているだけで、実は目を見張るほど減っていないのかもしれませんね。
境内には2株の「思いのまま」があります。1株は神符授与所前の古木で、これは奉納者(故人)が思いのままだと言って奉納したもので、実際若木の時にはピンクと白に咲き分けておりましたが、半世紀余りを経過して全てが淡いピンクになってしまいました。つまり、一社の故実による思いのままです。一方、鳥居脇にある思いのままは品種名です。当初は大きな盆栽だったものを
数年前に地植えしたところ、水を得た魚の如く育っています。今年もようやく見頃を迎えつつあります。名の通り思いのままに白と濃いピンク色に咲き分けるのが特徴ですが、やはり先祖返りでしょうか、次第に赤い花の数は減って、葉にピンクの絞り模様が入ったものや、全体に薄いピンクになった花が多くなっています。八重咲きで華やかですが、いずれ全部薄いピンクになるのでしょうか。
梅便り 令和3年如月13日
梅便り 令和3年如月12日
梅便り 令和3年如月2日
いよいよ緊急事態宣言も延長となるようです。経済の保護に舵をき
って対策が後手に回ったツケでしょうか。
124年ぶりに節分が1日早くなった今日、密が避けられないため節分行事は中止となった静かな境内では、加賀や小梅の花数が少しずつ増え、思いのままや塒出錦(とや
でのにしき)もようやくほころんで参りました。
梅便り 令和3年睦月19日
梅便り 令和3年睦月18日
梅便り 令和二年師走二十五日終い天神
梅便り 令和2年4月8日
見えないウイルスのために異例の事態に突入しています。当社でも東京都神社庁の指示を受け、日々の日供祭と清掃以外は一切停止となりました。ワクチンや特効薬ができない限りはこの状況が続くのでしょう。
人類の危機など関係なく、草木は春を迎えて花を咲かせ、新芽を吹き出しています。いつもと違ってそれらに違和感を感じてしまうのは、「人間が地球の中心」という意識が、少なからず私にもあるからでしょう。草木は季節に呼応してひたむきに生きているだけです。いつもと変わらず、いや、多少人間の仕業による環境の悪化や気候変動を迷惑に感じながら、淡々と生きています。梅もかわいらしい果実を膨らませています。写真は青軸系緑咢の月影と小梅の結衣です。不要不急の外出を控えて気晴らしに散歩をするかたが増えていますから、この機会に草木に興味を持たれる方も増えるのではないでしょうか。室内で変わらない景色を眺めて終息を待つよりも、日々変化していく草木を見て時をかせぐ方がよいかと思います。