飛梅が見ごろです。
ご祭神縁の飛梅ですが、社殿と参集殿に挟まれて
生育には適しているとは言えない。
現在移植を検討中
いよいよ遅咲きの労謙(豊後系)がほころびはじめた。
これが満開になると賑やか。鳥居の手前にあって、
参拝者を真っ先に出迎える。
飛梅が見ごろです。
ご祭神縁の飛梅ですが、社殿と参集殿に挟まれて
生育には適しているとは言えない。
現在移植を検討中
いよいよ遅咲きの労謙(豊後系)がほころびはじめた。
これが満開になると賑やか。鳥居の手前にあって、
参拝者を真っ先に出迎える。
実生の飛梅が開花しました。
何年前に発芽したのか、いや、正確にわかるはずもありません。発芽していたものを大切に鉢植えで育ててきたのですから。
飛梅(とびうめ)ってなんでしょう? 梅の品種名ではありません。
当社のご祭神菅原道真公は京で政事に携っている頃、私邸の庭の梅を愛しておりました。京を離れて大宰府の地へ向かうことになったおりにも、「私は遠い大宰府の地へ行くけれども、春の東風が吹いたなら、愛しい香りと共に都の様子を伝えておくれ」という意味の詩を詠みました。その後、大宰府へ赴任した主を慕った梅は、一夜にして道真公のもとへ飛び移りました。今も大宰府天満宮の社殿前で大切に育てられています。
さて、その伝説の飛梅ですが、八重咲きの白梅で実をたくさんつけず、実生がむずかしいので接ぎ木という方法で日本各所の菅原道真公をお祀りする神社に分けられてきました。当社でも北野天満宮よりいただいて、社殿脇で毎年花を咲かせて菅公の御霊をお慰めしています。
当社でも挿し木や野梅との接ぎ木など、毎年試みておりますが、なかなか花をつけるまでにはなっておりません。ところが、この実生の飛梅は見事に二輪の花を咲かせてくれました。
何種類か見ごろになってきました。全部開いてしまうより、3分くらいのほうが、蕾もかわいらしくて、私は好きですね。風がやんでも鹿児島紅の花びらがチラチラと落ちるのは、メジロのつがいが蜜をついばみにきていたからでした。
次々にほころんできています。
今年も最も早咲きの疑惑の「思いのまま」が
たった一輪ですが開花しました。
淡いピンクが春の予感です。
え? 何故疑惑かって?
わからない方は当ブログを遡ってみてください。
波打つ花びら、楊貴妃が開花
町田天満宮境内の梅もいよいよ一番遅い「楊貴妃」が開きました。背を高く作ってあるので、ちょっと首が疲れますが、八重の花弁が波打つ姿は、楊貴妃の名にふさわしいと感じます。
いよいよ遅咲きの豊後系の勞謙が開花し、当社の梅が出揃いました。八重桜に似た重そうな花をつける八重西王もようやく開花しています。
今年は10日遅れ
八重唐梅(やえとうばい)は4分先、蝶の羽二重は2分、飛梅、小梅、白加賀、思いのまま、塒出錦(とやでにしき)などは咲き始め
梅の品種を特定するのは難解。八重唐梅も八重寒紅と区別がつけにくい。「思いのまま」に至っては、当社でそう呼ぶだけであって、実は一般的な「思いのまま」とは別種。おそらく真鶴か鶯宿(おおしゅく)かと思われる。
ただし、何かしらの由縁があって「思いのまま」と呼ばれるようになったとすれば、神社の場合「一社の故実」という都合の良い言葉があり、つまり「その神社内でだけ通用する規則」のようなもの。
だってそうじゃないですか。境内の木がバカでかくなると、いつしか参拝者たちは「御神木(ごしんぼく)」と呼ぶようになって手を合わせるもんだから、神主も仕方なく必要かなという気になって注連縄(しめなわ)なんか張っちゃうから尚更定着して、あげく「伐ったらバチがあたる」なんてことになり、台風かなんかで建物を破壊することもある。木もその気になっていたかもしれないが、いつか倒れるのだ。梅も然り。
きっと自分は「思いのまま」だと思っている。誰がどう言おうとそうなんだ!一社の故実ってやつだから…。