梅便り 令和6年如月20日

異常に温かい日も今日までで、今晩からしばらくは冬に逆戻りするそうです。
この暖かさで豊後系の梅もちらほらほころび始めました。
塒出錦や白加賀は最盛期です。それでも今年は昨年の猛暑の影響か、
花数が少ないように感じます。殊に一重の梅に顕著です。四季はきちんと巡ってくれないと

蝶の羽重ね

、いろいろなところに影響が出ますね。地球規模の治療が必要なんですね。

満月枝垂れ

塒出錦(とやでにしき)

梅便り 令和六年如月

令和2年以来の節分祭がにぎやかに執り行われ、気温は低かったものの風がなく、日差しが心地よい好天にも恵まれました。延べ1500人くらいの参拝客で賑わい、豆と共に福を分ける年男年女も張り合いがあったことでしょう。
温暖化、暖冬と騒がれているわりには、節分の二日後に突然の大雪警報。雪に弱い東京圏は、鉄道とバスが止まり、主要道路も通行止めにしたりと大慌て。それを地方出身者が「この程度で」と揶揄する報道をしばしばに耳にしますが、恥ずかしいどころか思慮の浅い発言と笑ってしまいます。頻繁に大雪に見舞われるところと違って、めったに降らない雪のために、大きな予算は立てられないだけのことです。
ただし、困ったことに当社ではまた梅が倒れてしまいました。すでに造園屋さんにお願いしてありますが、嘘のように晴れた空に塒出錦と小梅が咲き誇っている隣には、いつもなら並んでいるはずの月影がなく、幹がねじれて裂け、自立できなくなっています。数年前にも同じように倒れましたが、まだあの時の傷は完治していなかったようです。梅は強いから大丈夫と信じて、また庭師さんに治してもらいます。当社も、雪対策の予算は考えていませんでした。