梅便り 令和3年如月2日

いよいよ緊急事態宣言も延長となるようです。経済の保護に舵をき

塒出錦

って対策が後手に回ったツケでしょうか。

思いのまま(鶯宿)

124年ぶりに節分が1日早くなった今日、密が避けられないため節分行事は中止となった静かな境内では、加賀や小梅の花数が少しずつ増え、思いのままや塒出錦(とや

でのにしき)もようやくほころんで参りました。

梅便り 令和3年睦月19日

静岡県で感染経路不明の変異ウイルス感染者が見つかり、いよいよ緊張感が高まってきたものの、まだ都内繁華街の人出は去年の4月ほど減らず、危機感を感じるほどの爆発的な感染拡大がない限りは、受け止め方は緩いままなのかと思うと末恐ろしく感じます。宗教法人に事業費補助は出ません。当社も4月の参拝者が半分になりましたが命あっての物種、出来得る限りの感染対策を講じています。
どの株も1輪ないし2輪ですが、境内で最も多い白加賀が開き始めました。

梅便り 令和3年睦月18日

新型コロナウイルスの状況は横這い。今年の場合は梅や桜が特に人の心を慰めてくれることと思いつつ、本当の春は遠いように感じられます。当社の9月の大祭もできるなら一昨年までのように賑やかに斎行したいという切なる思いは持ちつつ、オリンピック・パラリンピックの開催の可否を基準に考えることとしました。
悔しいとも羨ましいとも思えますが、境内の梅は淡々と蕾を膨らませはじめ、駐車場入り口脇の「薄羽睦月(うすばむつき)」(飛梅の実生種)が2輪開きました。

梅便り 令和二年師走二十五日終い天神

依然感染拡大が止まらないコロナ禍で迎える新年に向けて、神社は複雑な心境のまま淡々と準備を進めています。そんな中、まだ背丈にも満たない梅ですが、新年を待ちきれずに開花しました。花弁の形から小梅ではないかと思われますが、まだ果実をつけたことはありません。梅は春の予感を知らせてくれますが、日本中、世界中が穏やかな生活に立ち返る日こそ春なのでしょう。神様は引っ越しません。あわてずに時期をみてご挨拶に参りましょう。

令和二年秋季例大祭当日

コロナ禍の今年、様々な行事や社務が縮小され、本日斎行される例大祭式典も参列者は氏子総代と正副祭典委員長のみ。本来なら60名余りが参列する式典もソーシャルディスタンスぎりぎりの11名です。例年なら狭い境内に100店がひしめき、迷子が出るほどの混雑になりますが、今年はいつもの静かな境内です。そして明日の神幸祭(神輿巡幸)もできず、各町内会は神酒所を設けません。
夜店もなく神輿も出ないとなれば「お祭は無い」と思われてしまうのは残念です。お祭は年に一度の御祭神のお祝いの日です。式典は粛々と斎行されます。境内で準備する店のざわめきもなく、静かに斎行されますが、式の進行、神饌物はいつも通りです。ただし私が奏上する祝詞は少し違います。例大祭の祭詞にコロナウイルス終息の祈願詞が追加されます。
いざ本番の日を迎えると、余りの静けさにわかっていても夢のように感じてしまいます。当社の例大祭は彼岸中、いつものように境内には彼岸花があちこちに咲き誇ります。それもまた、大賑わいの祭となれば、神輿を見物しようと玉垣に詰め寄る人垣に少なからずつぶされたりしますが、今年は安心して満開になろうとしています。皮肉なものです。秋雨に濡れる萩がゆれています。当社祭礼の名物「雨の天神様」だけは健在なようです。

梅便り 令和2年4月8日

見えないウイルスのために異例の事態に突入しています。当社でも東京都神社庁の指示を受け、日々の日供祭と清掃以外は一切停止となりました。ワクチンや特効薬ができない限りはこの状況が続くのでしょう。

人類の危機など関係なく、草木は春を迎えて花を咲かせ、新芽を吹き出しています。いつもと違ってそれらに違和感を感じてしまうのは、「人間が地球の中心」という意識が、少なからず私にもあるからでしょう。草木は季節に呼応してひたむきに生きているだけです。いつもと変わらず、いや、多少人間の仕業による環境の悪化や気候変動を迷惑に感じながら、淡々と生きています。梅もかわいらしい果実を膨らませています。写真は青軸系緑咢の月影と小梅の結衣です。不要不急の外出を控えて気晴らしに散歩をするかたが増えていますから、この機会に草木に興味を持たれる方も増えるのではないでしょうか。室内で変わらない景色を眺めて終息を待つよりも、日々変化していく草木を見て時をかせぐ方がよいかと思います。

梅便り 平成31己亥歳弥生11日

久しぶりにまとまった雨が降り、花粉も少しは落ち着いてくれたのでしょうか。
境内の梅はいよいよ終盤。楊貴妃が波打ち八重の花弁を開き始めました。

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梅ではありませんが、山茱萸も満開です。ひとつひとつは小さな花なので、近くで見ないと満開かどうか判断が難しいのですが・・・。

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桜にバトンタッチするのも間近です。

梅便り 平成31己亥歳如月26日

いよいよ暖かな日が多くなり、当社の梅も豊後系がほころび始めています。出世稲荷社前には鳥居を挟んで梅と山茱萸が、大鳥居脇の思いのままはいくつか赤花が混じっています。手水舎裏の白加賀と塒出錦は紅白賑やかに重なり合い、旧社殿前の飛梅、社殿脇の満月枝垂れも見頃です。梅の時期も後半になってきました。

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梅便り 平成31己亥歳如月廿日

今日はポカポカ陽気。境内の梅の蜜をついばむメジロたちも忙しそうです。月影と塒出錦が紅白に交わり、すでに思いのまま(一社の故実による)は花吹雪。競うように出世稲荷社前の山茱萸(さんしゅゆ)がほころび始めました。

月影と塒出錦

思いのまま(故実)

山茱萸

山茱萸