梅便り 28年12月30日

七五三が落ち着くと瞬く間に年の瀬になるように感じます。今年も残すところ明日一日だけ。明日の午後5時から斎行される師走おおはらへと茅の輪神事の準備も万全です。今日は総代さんたちが三が日用の特設賽銭箱の組み立てを奉仕してくれました。
ちょうど昨年の暮れに当社の梅が早咲きしてしまいタウン誌に報じられましたが、今年はお隣の菅原神社の紅梅が早咲きして報じられていました。当社の梅は背丈が1メートル足らずで鳥居前の階段の傍らでひっそりとたたずんでいます。勿論今年も早咲きでしたが、去年よりも花の数が多いのが気にかかります。地球の環境がますます変わって来ているのではないでしょうか。手放しでおめでたいとも言っていられないのかもしれませんね。

地球が、世界が、日本が、そして皆様の生活が、より良いものになりますよう祈念申し上げます。どうか皆様良いお年をお迎えください。

草木便り 卯月17日

東北の震災からまる5年が過ぎ、もどかしいほどに復興は進んでいません。支援のために販売している日待ち梅もあとわずか。完売したら残りの30万円を陸前高田市に送ろうと考えていましたが、やはりまる5年を迎えた3月は好調に売れましたが、それもなかなか長続きせず、とりあえず20万円を送金しようと思います。

当社では次なる支援を模索中でした。国内でも続けている人が少ない「馬搬(ばはん)」という職種があります。岩手県で切られた間伐材を単純なものに加工して販売しようかと思案しておりました。ところが、今度は熊本で大地震。日本は自然災害のテンポが早過ぎます。日待ち梅は東北のためのものですから継続しますが、熊本へも心が向かうのは仕方のないことです。ハード面の東北の復興状況はまだ3割程度。故郷から離れて戻れない人は20万人。すぐに熊本へ心をチェンジすることなんてできませんよね。

明け方からの強風と雨は台風並みでした。菊桃が盛期でしたが花弁はかなり叩き落されています。自然は情け無用です。

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草木便り 弥生20日

今年もヒメスミレがもう咲いていました。境内の外灯の土台に貼りつくように。石灯籠の足元や楠木の根の端にもあります。スミレ属は種を遠くへはじき飛ばして仲間を増やしますが、境内は玉砂利が敷き詰められている上に人や車が通ります。硬く押し固められた所に種は入り込めません。たとえ発芽できてもすぐに潰されてしまいます。だから、人や車に潰されず、土が硬くならない石やコンクリートの縁でたくましく花を咲かせます。小型のスミレになったのは、潰されないように、見つからないように進化した結果かもしれません。

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梅便り 弥生20日

一番遅咲きの梅の続報です。接近して観察しました。小粒の花はしわがあって椀型になるからか花弁が離れています。雄しべは他の梅に比べると短いほうです。ピンク色の入り方がチーク(頬紅)を思わせます。花弁の筋の部分はピンクが濃いようです。もう少し成長して安定した時に、どんな花をつけているか楽しみです。

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梅便り 弥生18日

彼岸入りして暖かくなりましたね。こんなにも地球の気候変動が異常になってきていても、「暑さ寒さも彼岸まで」。3月と9月の彼岸は先祖の霊を偲ぶ期間であり、そして季節の節目を知らせてくれる期間でもあります。やはり日本の古き良き季節の言葉は基準となりますね。

昨年までは紅梅の楊貴妃が最も遅咲きでしたが、今年は神楽殿北側にデビューさせた実生の梅が一番遅く咲きました。親木は豊後ですが、いろいろな花粉が付いたらしく花は小さ目で真っ直ぐ開かず、しわがあって、ピンクと白が少し絞りのようになっています。まだ若木ですから、もう少し成長しないと性格が安定しません。それまで命名は待ちましょう。id-279055117

草木便り 弥生8日

当社の梅は概ねキノコ型です。秋の大祭には100店ほどの夜店が出るため下枝は払います。素人である我々が手入れをするため上に伸びる枝は伐ります。するとキノコ型になっていきます。稲荷社脇の山茱萸(サンシュユ)も、本来は幹の根元からたくさんの枝を出し、通常なら外観はロウソクの炎の形みたいになりますが、梅同様に手入れするためキノコ型になっています。秋祭りで夜店の屋根が当たれば、かわいそうだけど枝を伐ります。
ミズキ科の山茱萸は秋にグミのような赤い実をつけます。これで作った果実酒は薬効があるとされていますが、決して美味しいとは言えません。美味しくないです。花は今が盛期で、よくよく見るとなんともコミカルな形です。この時期は

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しばしお稲荷さんは梅と山茱萸を左右に見ながらお和みいただきます。

梅便り 弥生8日

いよいよ楊貴妃が見頃になってきました。梅から桜へのバトンタッチも間近です。とは言っても当社の境内には小さな富士桜が1本だけです。神社境内に桜はつきものだと勘違いしている人も多いようで、来週あたりから会社のリクレーション部宴会総務課花見場所取り係新人さんが問い合わせてくることでしょう。「花見できますかー?」 「梅は終わりましたが、もしかして桜ですか?」(と、わかってて言う) 「え? 桜、無いんですか?」 「はい、うちの境内には桜はありません。」 というやりとり、これも当社の年中行事かもしれません。新人さん頑張れ!!

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梅便り 弥生5日

雛祭りの節句が過ぎて、だいぶ暖かな日が多くなりましたね。花粉もピークで困りますが、晩には冷え込むこともありますから着る物にも悩みますね、
桜前線の情報が聞こえるようになると、境内の梅もいよいよ終盤です。旧社殿の東側では豊後が賑やかに満開を迎え、遅咲きの楊貴妃が咲き始めています。

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