四季便り 令和8丙午年弥生1日

鳥居脇の思いのままは大きな鉢植えで奉納され、今の場所に地植えされました。神符授与所前の思いのままは奉納者が命名したもので、鳥居脇の梅は品種名の思いのままです。赤い部分は少ないものの、あちこちに思いのままらしさを発揮しています。その色の出方もまちまちで、確かに思い思いに咲いているように見えます。

四季便り 令和8丙午年如月28日

まだ2月だというのに気温20度とは末恐ろしい気もします。気象庁では猛暑のさらに上の暑さについての表現を募集しているとのこと。「炎暑」「激暑」等々。いずれにしても有難くないことです。諏訪湖の御神渡りも久しく起こっていないと報じられていました。気温は生態系に影響し、野山の景色も変わっていくのでしょう。関東でも海岸部であれば、バナナやパイナップル、マンゴーなどがハウス無しであちこちに見える光景が当たり前になっていくのかもしれません。
いよいよ賑やかな豊後も終盤。神楽殿脇のひなあられが一重なのにふくら咲きの花を開き始めました。稲荷社脇の山茱萸は満開です。毎年一番遅咲きの楊貴妃の蕾も膨らんできました。早く咲かないと桜が追い付いてしまいそうです。ちなみに当社にはソメイヨシノはありません。桜の花見をするなら、本町田の菅原神社、または南大谷の天神社がお奨めです。

四季便り 令和8丙午年如月23日

天皇誕生日を昔は天長節と呼び、神社では天長祭という式を行って誕生日をお祝いします。いつまでも陛下が健康で日本が平和であることを祈ります。
暖かく湿った南風が吹く春のような陽気に、人のみならず草木も鳥も驚いているのではないでしょうか。午前中の強風で春一番が発表されたようです。
社殿脇の枝垂れ梅(満月枝垂れ)が見頃になりました。強めの春風に揺られて迷惑そうです。

四季便り 令和8丙午年如月21日

今回より「梅便り」改め「四季便り」としました。境内の四季の移ろいを随時発信してまいります。

境内の梅もいよいよ終盤にさしかかり、小粒な八重咲の「蝶の羽重ね」が満開となり、豊後系の「勞謙」がふっくらとした花弁を開き始めました。どちらも赤い色素が多く、蕾のうちは赤いがくに包まれてピンクに見えますが、開くにつれて淡くなっていきます。
この頃にこっそりとミズキ科の山茱萸(さんしゅゆ)と三枝(みつまた)が、冬の間じっとしていた蕾を少しずつ開いてきました。

梅便り 令和8丙午年如月14日

寒さも緩んでほっと一息です。明日は4月並みの暖かさになるとか。気温が乱高下するのもあまり嬉しいことではありません。人の順応能力はさほど強くなく、体調を崩すことも少なくありませんから。
旧社殿前の飛梅や社殿脇の枝垂れ梅が見頃になってきました。手水舎後ろの塒出錦(とやでのにしき)は最盛期を迎えています。梅には花を楽しむために作られた花梅(はなうめ)と、収穫して梅干や梅酒に加工するのに適した実梅(みうめ)に大別されます。飛梅や塒出錦(とやでのにしき)は花梅です。

飛梅

枝垂れ梅

塒出錦(とやでのにしき)

梅便り 令和8丙午年如月12日

厳しい寒さも少しおさまってきた今日、鳥居脇の「思いのまま」がようやく咲き始めました。この思いのままは品種名で、盆栽などにもなって流通しているようです。おそらく人の手によって品種改良されたものと思われ、毎年結実は見られません。それでも私はわずかな野生の遺伝子によって実がなることを待ち焦がれています。

白い八重の花びらに赤い花びらが混じる程度のものが多い中、一枝に白と赤の花が並びました。

明日は年に一回の稲荷社祭です。2月の初午もしくは二の午で行いますが、この地域では2月3日の節分前の午の日を初午としません。暦にある二の午を初午としています。明日は氏子地域や近隣の稲荷社を1日中何か所か巡って稲荷社祭を奉仕します。

梅便り 令和七乙巳年皐月二十六日

梅雨前線が蛇行して沖縄より九州の方が早く梅雨入りしたり、五月に猛暑日が記録されたりと、地球の健康状態は依然芳しくないないようです。去年あたりから当社境内の梅、特に加賀系が5月の猛暑日に大量の落果。まだ収穫するには未熟だというのに、おびただしい量が一晩で落ちました。これも異常気象が原因でしょうか。
鳥居の前には箱根空木(ハコネウツギ)が咲いています。箱根空木は箱根だけにあったものではなく全国にあり、偶然箱根にあったから名づけられたらしいです。お墓に植えられたり、お骨拾いの箸に加工される(?)からと、縁起の悪いウツギとされている紅空木(ベニウツギ)がありますが、箱根空木は紅白に咲き分けるので区別できます。また、白い花のヤマウツギは渓谷などで目を惹きますが、梅雨入り前に開花するため梅雨を予感させるような五月の雨で花が濡れ、ヤマウツギがうなだれている様子のことを「卯の花くたし」と云い、この時期の季語になっています。地球環境が変化していく中で、季節を表した日本固有の季語も天気に合致しなくなってしまうのでしょうか。

花便り 令和七乙巳年卯月五日

梅の実はがくや雄蕊の名残りも消えて、淡い毛に包まれて膨らんでいく。根本には姫菫が逞しく咲き、菊桃も開いた。数年前に鳥の爆弾で発芽したと思われる山桜は、もう背丈2mほどになり、年ごとに花の数を増やしている。これで、クスノキの落葉が無ければ良い春なのだが。文書に関わる画像。

梅便り花便り 令和七乙巳年弥生二十六日

桜の開花が報じられ、カリンやコガクウツギの新芽や蕾が吹きだす春、各地で相次ぐ山林火災、花粉に黄砂と、決してうららかな春にうかつに深呼吸もできない。今日はここ町田市は28度という夏日予想。今からこんな気温では、夏は一体どうなるのやら。梅はもう淡い毛に包まれた実ができている。
一般的な赤い椿は藪椿、山椿などの総称。幹、葉、種はそれぞれ有用で、花も天ぷらなどで食べられる優れもの。大船渡も椿が有名。相当な数の椿が灰になってしまったことだろう。山茶花は花びらがハラハラと散るのに対して、椿の散り方は、花が丸ごとひとつ落ちるから、縁起が悪いとして病室には飾らない。我々にとっては、丸ごと落ちる水分の多い花は風に流れにくいから掃除には有難い。椿の足元にあるコガクウツギは若葉を吹きだしたばかりだけれど、落ちた椿の花が乗ってお洒落をしているようにも見える。花梨は若葉と蕾が同時に出てくるが、もう独特な薄紅色の花が、閉じた傘のように巻かれている。

花便り 令和7年3月23日

稲荷社脇の山茱萸(さんしゅゆ)が満開になると、いよいよ最後の梅「楊貴妃」も終わりが近い。桜の開花がいつになるかと世間がざわめいている中で、ひっそりと遅咲きの梅たちがフェイドアウト。暖かな陽気で桜も早まるのだろうか。